私は2014年から3年程ベトナムの首都ハノイで、会社立ち上げのため赴任いたしました。ベトナム北部のハノイは南部のホーチミン市と異なり緩やかな四季があり、長く中国と国境を接し独自の文化を形成してきました。一番びっくりしたのは身内の結束の固さです。4親等までは、なにがあっても助け合い支えあって日々の暮らしを過ごしています。
女性はびっくりするほど働き者で、日々コマねずみのように動いて家族の面倒を見ています。それに比べ男性は、決して甲斐性があるとは言えず、完全に奥さんの尻に敷かれております(笑)
ハノイ大学の日本語学部の日本語講師として、学生と接してきました。
彼らは他の言語(ロシア語・英語・フランス語・韓国語)の学科で一番 優秀な学生でないと日本語学部には入学できないとのことです。
ハノイ大学 日本語学部の学生と
彼らが日本をイメージしているのは、バイクの本田やソニーであり味の素であります。
卒業後は通訳や日系企業の幹部として活躍することを夢見て日々勉強していましたが、一番苦労するのはやはり漢字と敬語の使い方です。
手先の器用さと向上心は侮りがたいものがあります。
「オシン」は完全に彼らの言語となっており、明日を信じてじっと努力する代名詞となっています。
若い民族(平均年齢28歳。人口9,800万人)で勢いのある国です。
次のアジアの盟主として力を蓄えており、今後様々な分野での彼らとの連携、協力関係は日本にとってなくてはならないものになるのは必定であると思います。
特に観光面では、ベトナムに限らず、台湾・香港・中国・東南アジア各国の富裕層は我々の想像以上の経済力をもっており、山形にも興味を注いでいます。
近い将来の大江へのインバウンドを進める必要があります。
最後に高齢化・人口減が急速に進む大江町。私たちは彼らの若い力を借りることも視野に入れる必要があると思います。